新装・神戸ポートタワーと神戸港周遊――震災の記憶を刻む「BE KOBE」|髙木凜々子&三又瑛子/R.シュトラウス《ヴァイオリン・ソナタ》【2025.6.30】
2025年6月30日。
新装なった神戸ポートタワーを訪れ、続いて神戸港周遊船に乗り、海上から港町・神戸の姿を撮影した。
青い空と海の間に立つ、鮮やかな朱色の神戸ポートタワー。
港を行き交う船。
沖へ進むにつれて遠ざかり、やがて再び近づいてくる神戸の街。
沖合に見える「BE KOBE」の文字は、単なる観光のための言葉ではない。
それは、阪神・淡路大震災の記憶を胸に刻み、深い悲しみと困難を乗り越えて、神戸を再び築き上げてきた人々の思いから生まれた言葉である。
失われたものを決して忘れない。
それでも、未来へ向かって歩み続ける。
その静かな強さこそが、神戸という街の美しさなのだと思う。
映像の最後は、大阪駅前へ。
神戸の海から大阪の都市空間へと移りゆく光景を、髙木凜々子のヴァイオリンと三又瑛子のピアノによる、リヒャルト・シュトラウス《ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18》の若々しく、情熱的で、壮麗な響きに重ねた。
新しく生まれ変わった神戸ポートタワー。
海から見つめた神戸港。
震災の記憶を伝える「BE KOBE」。
そして、現在を生き、未来へ進み続ける二つの都市、神戸と大阪。
これは、決して消えることのない記憶と、再生を遂げた港町の現在を記録した映像作品である。
撮影:2025年6月30日
音楽:リヒャルト・シュトラウス《ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18》
ヴァイオリン:髙木凜々子
ピアノ:三又瑛子