2026.8.5 京都市響の超弩級の素晴らしさ、その源流を聴く――京都市立芸術大学「劇場の音楽室」3時間目
先日、私は初めて、京都コンサートホール大ホールで、沖澤のどか指揮、京都市交響楽団の演奏を聴いた。
私は、そのすべてにおける超弩級の素晴らしさに感嘆した。
同時に私は、京都市交響楽団の素晴らしさを支える大きな土壌の一つが、京都市立芸術大学を中心として育まれてきた、京都の音楽教育と音楽文化なのだと気づいた。
私自身、この学校の素晴らしさを、以前から皮膚感覚で知っていたからである。
そこで、あらためて調べてみた。
私の推測は、正鵠を射ていた。
数日前、京都市交響楽団の公演予定を調べていた際、2026年8月5日午後2時から、ロームシアター京都で、京都市立芸術大学音楽学部の学生たちによる「劇場の音楽室」の授業――ロビーコンサート3時間目が開催されることを知った。
テーマは、「恋と愛のあいだの音楽」。
その演目は、どれも私が聴きたいと思っていた作品ばかりだった。
そして今日、実際にその演奏を聴いた。
予想通り、実に素晴らしかった。
この日の演奏者は、ソプラノの井筒理沙子、テノールの片平颯太、ピアノの稲垣慈永。
お話は、竹原一穂。
若い音楽家たちが生み出した瑞々しい音楽は、京都という街が長年にわたって育んできた、深く豊かな音楽文化を鮮やかに伝えるものだった。
本作品では、当日の最後に演奏された「瑠璃色の地球」を除き、プログラムを逆順に構成した。
「竹とんぼに」から始まり、「蓮の花」で終わる。
今日、京都で撮影した181枚の写真を、一枚10秒で構成した。
すると、不思議なことに、181枚の写真による映像と音楽が、まるで最初からそうなることが決められていたかのように、ぴたりと重なった。
京都の街。
京都の光。
京都の音楽文化。
そして、その文化を未来へ受け継ぐ若い音楽家たち。
今日という一日を、181枚の写真と音楽によって記録した作品である。
なお、本作品に使用した音楽は、今日の公演を録音したものではない。
YouTube上で公開されている別の演奏音源によって構成している。
本作品に使用した各楽曲の演奏者および音源の詳細については、後日、あらためて記載する。
【本作品における演奏順】
1.木下牧子作曲/岸田衿子作詞「竹とんぼに」
2.なかにしあかね作曲/星野富弘作詞「今日もひとつ」
3.フランツ・リスト《パガニーニによる大練習曲》より「ラ・カンパネラ」
4.ステーファノ・ドナウディ「わが愛の日々よ」
5.ロベルト・シューマン《子どもの情景》より「トロイメライ」
6.ロベルト・シューマン《4つの二重唱曲》より「彼と彼女」
7.ロベルト・シューマン《ミルテの花》より「献呈」
8.中田喜直作曲/堀内幸枝作詞「サルビア」
9.越谷達之助作曲/石川啄木作詞「初恋」
10.ロベルト・シューマン《ミルテの花》より「蓮の花」
※当日の最後の演目「瑠璃色の地球」は、本作品では割愛した。