ドイツ人の多くは日本を訪れたことがない――それでも反日認識が形成される理由
2018-08-09
2017年8月14日に世界へ向けて発信した論考を再掲載する。
朝日新聞とドイツの有力紙「南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)」による対日報道を取り上げ、多くのドイツ人が日本を直接訪れた経験を持たない中で、対日認識がどのように形成されてきたのかを論じる。
2018-08-09
以下は、2017年8月14日に私が世界へ向けて発信した論考であるが、日本と世界が改めて読むべき論考である。
世界がこれまで知らなかったことがある。
朝鮮半島や中国について、私が深刻な歪曲や、もっともらしく語られる虚偽であると考えるものに接するたびに、私はそれを世界に伝える必要があると考えてきた。
私自身、2014年8月以降になって初めて知った事実があった。
つまり、朝日新聞を購読して読んでいたにもかかわらず、それまで私はそれらを知らなかったのである。
ドイツを代表する新聞の一つである南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)は、朝日新聞の記事を利用し、あるいは私から見れば朝日新聞と同様の考え方に立ち、朝日新聞が書き続けてきた反日的な記事をもとに、日本を貶め、日本の国際的評価を低下させるような報道を続けてきた。
その根底にあるのは、日本をナチス・ドイツと同様の残虐行為を行った国家として仕立て上げ、国際社会の視線をドイツから日本へ向けさせようとする姿勢であると私は考えている。
私は、それを歴史に向き合う態度として極めて問題のあるものだと考える。
その点において、中国や韓国が展開してきた歴史認識と共通するものがある。
それは、戦時期の思考の遺産が、現在のドイツの一部の言論空間にも完全には消え去っていないことを示しているのではないか。
ドイツ国民について言えば、私は何度も書いてきたように、ドイツを訪れたことがない。
したがって、ドイツ人の日常生活を直接知っているわけではない。
大部分の日本国民も同様である。
多くの日本人は、ドイツ人に対して特別な反感を抱く理由を持っていない。
逆もまた同じである。
ドイツ国民の大部分は日本を訪れたことがなく、日本社会を直接経験していない。
しかし、南ドイツ新聞などによる長年の否定的な対日報道が続く中、数年前の世論調査では、ドイツ国民の相当な割合が日本に好意的ではない見方を持っていることが示されたとされている。
私はこのことを考えるたびに、実際には訪れたことのない国についての認識を形成する上で、そのような報道が果たした役割を問わずにはいられない。
日本の隣国である中国と韓国には、現在のヨーロッパ諸国とは異なる歴史的、政治的、社会的事情がある。
一方、ドイツは長い間、高度に発達した近代的制度と文化を持つ国々に囲まれてきた。
ドイツ人は、この点において自らがどれほど恵まれてきたかを認識すべきである。
そして、日本を、他国が作り上げた物語や、あらかじめ一定の政治的視点から日本を見るメディアによってではなく、日本そのものを見て判断すべきである。
English Version
Most Germans Have Never Been to Japan, Yet Anti-Japanese Perceptions Persist
This article examines anti-Japanese perceptions in Germany and the role attributed to reporting by the Asahi Shimbun and the Süddeutsche Zeitung.
Read the full English version →Most Germans Have Never Been to Japan, Yet Anti-Japanese Perceptions Persist | The Turntable of Civilization