中国・紫光集団高級副総裁・坂本幸雄氏の『日経プラス10』出演――日本の半導体技術と報道機関の立ち位置を問う

2020年8月3日、元エルピーダメモリ社長で中国・紫光集団高級副総裁の坂本幸雄氏が『日経プラス10』に出演した。
エルピーダの経営破綻、公的資金、国民負担、日本の半導体技術と中国との関係を踏まえ、番組と日本経済新聞の立ち位置を問う。

2020年8月3日、米中対立が貿易、半導体、SNS、情報戦の領域にまで広がる中、私は午後10時から、NHK BS1の『国際報道』と、BSテレビ東京の『日経プラス10』を同時に観ていた。
NHKの報道姿勢とTikTokをめぐる動きに疑問を抱いていたところへ、元エルピーダメモリ社長の坂本幸雄氏が、「中国・紫光集団高級副総裁」の肩書で『日経プラス10』に登場したのである。
本稿は、その出演が日本の半導体技術と報道機関の立ち位置について何を示しているのかを問う、当時の記録である。
【本文】
久しぶりに、午後10時から、NHK BS1の『国際報道』と、BSテレビ東京の『日経プラス10』を同時に観ていた。
NHKは例によって反トランプにご執心のようだった。
TikTokを禁止する動きに関連して、米国で起きた人種差別をめぐる騒動や、トランプ大統領の選挙集会に名前だけを登録して欠席する運動などが、TikTokを通じて広がったと報道していた。
背後に中国がいるとの私の推測は、100%当たっていたわけである。
さらに、前回の大統領選挙でトランプ大統領を支持した白人たちが、今回は反トランプに回る理由をインターネット上で公表するサイトを立ち上げ、運営しているという民主党関係者が登場した。
私には、その人物が、中国の工作下にある人間に特徴的な顔つきをしているように見えた。
簡単に言えば、裏切りの相である。
さらに驚いたのは、『日経プラス10』に、何と坂本幸雄氏がメインゲストとして登場したことだった。
肩書は「中国・紫光集団高級副総裁」である。
私には裏切り者そのものの人相に見えたが、その面の皮の厚さは、CCPの走狗にふさわしい鉄面皮だった。
ただし、分からないのは、『日経プラス10』と日本経済新聞の立ち位置である。
以下に掲げる事実を知ったうえで、日本国民に、私が「稀代の売国奴」と判断する人物の存在を知らせるために出演させたのか。
それとも、その反対に、番組と新聞も完全に中国の工作下にあるのか。
以下は、「また、中国半導体大手の紫光集団は19年11月、高級副総裁に坂本幸雄氏の起用を決めましたが、この人はまさに『売国奴』です」と題して、2020年6月27日に発信した章である。
【2020年6月27日発信記事からの引用】
今朝、有数の読書家である友人が、「今日の日経新聞の以下のページを読むべし」と電話をくれた。
彼は、「それでも中国に媚びる経営者――日本にも、日本人の顔をした中国人みたいな詐欺師が増えた」と題して、2020年6月17日に発信した以下の章を読んでいたからである。
前文省略。
また、中国半導体大手の紫光集団は、2019年11月、高級副総裁に坂本幸雄氏を起用することを決めましたが、この人は、まさに「売国奴」です。
日本の半導体大手で、DRAMの世界第3位だったエルピーダメモリの元社長であり、同社を米国のマイクロンに投げ売りし、今度は、その技術を中国に売り渡そうというのでしょう。
エルピーダは2009年、改正産業活力再生法の適用第1号となり、300億円の公的資金を得ていたにもかかわらず、倒産しました。
しかし、この倒産は「計画倒産」だったのではないかと疑われています。
しかも、その倒産によって、最大277億円のツケが国民に回ったことになります。
宮崎
日本にも、日本人の顔をした中国人みたいな詐欺師が増えた。
この稿続く。
【日本経済新聞記事挿入欄】
ここに、2020年8月3日付『日本経済新聞』の記事本文または記事画像を挿入。
【結び】
問題は、日本経済新聞が、以下の記事を親中派であるがゆえに書いたのかどうかである。
記事を書いた記者が、2020年5月1日に発売された宮崎正弘・渡邉哲也著『コロナ大恐慌 中国を世界が排除する』を読み、日本国民に坂本幸雄氏の行動を知らせる目的で記事を書いたとは、とても思えないからである。
だからこそ、『日経プラス10』が坂本氏をメインゲストとして登場させた意図と、日本経済新聞の立ち位置を問わなければならない。
日本の公的資金によって支えられた半導体企業の元社長が、中国の国策と密接に結び付いた半導体企業の高級副総裁となった。
それを日本の代表的な経済報道機関がどのように扱ったのか。
この問題は、単なる一人の経営者の転身ではない。
日本の半導体技術、経済安全保障、報道機関の責任に関わる問題なのである。

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