スペインが「悪口戦争」に敗れた理由――歴史宣伝と日本が使わなかった「ユダヤ・カード」

2017-6-17
以下は前章の続きである。
スペインの元気がない理由
さて、占領軍のウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムでダワー氏をはじめとする諸外国ばかりではなく、自国民までもが「日本だけが侵略戦争を行った」「日本だけが残虐行為を行った」と言うようになってしまっています。
こういったことが日本を貶める悪口の根本になっていますが、これと同じことが数百年前にも行われていたことを紹介しておきます。
若狭和朋氏の『続・日本人が知ってはならない歴史』(朱鳥社)に以下の主旨のことが書かれています。
「イギリスの自慢をするのはイギリス人である。ドイツの悪口を言うのはフランス人である。スベイン人の悪口を言うのはスペイン人に決まっている」
こういう風な言葉があるそうですが、スペイン人の悪口は徹底的に流布されました。
その元になったのは、ラス・カサス著『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(岩波文庫、染田秀藤翻訳)という本です。
確かにスペインはマヤ文明やインカ文明を滅ぼしましたが、その悪口を広めたのは若狭氏によれば後から来たイギリスとオランダがやったことだといいます。
そしてこの悪口戦争に負けたため、スペイン人が自分の国を愛せなくなり、自分の国を恥ずべきものだと思い、スペインの気力がなくなった一番の元になったと指摘しています。
悪口戦争に負けたスペイン
悪口戦争に勝ったのはイギリスとオランダですが、両国が恥じることのない国だったかといえば、全然そうでないことは明らかです。
それはいま残っているインディオやその混血児の数と、北アメリカに残っているインディアンの数を比べれば一目暸然なのです。
あるいはタスマニアの原住民やオーストラリアのアボリジニやインドネシアの原住民の数と比べてもいいでしょう。
これらの悪行があんまり普及しないので、イギリスやオランダの人たちは耳をふさいで知らないふりをしているのではないかとさえ思います。
スペインが悪口戦争に負けたのは、コロンブスが大陸を発見した頃、スペインがユダヤ人を追放したということも大きいと私は思っています。
ユダヤ人はオランダに逃げたり、イギリスに逃げたりし、イギリスではその後、大いに栄えた。
そして保守党の党首、さらに首相にディズレーリがなるほどになりました。
ディズレーリとは「イスラエルから来た人」という意味です。
他にも大金持ちが出て貴族になった人もいます。
すると世界中のユダヤ人は、イギリスを祖国のように思うようになりました。
当時、世界中に広がっている組織は、ローマ法王庁とユダヤ人のネットワークくらいでした。
ユダヤ人は至る所にいて、彼らは物書きなどを多く排出した人種ですから、徹底的にスペインの悪口を普及したのです。
そしてイギリスの非行には口を閉ざす傾向にありました。
ですから、日本はなぜユダヤ人に日本のよい所を流布してもらおうとしなかったのかが悔やまれます。
東京裁判で死刑になった板垣征四郎や東條英機は、具体的にユダヤ人を助けているからです。
板垣征四郎は陸軍大臣としてユダヤ人の迫害に協調してくれるようドイツから頼まれた時に、五相会議で「日本は八紘一宇の精神を持っているので特定の民族を迫害することなどできない」と言っています。
また、東條英機は満洲の国境に逃げてきた約二万人のユダヤ人を入れて上海まで通してもよいかと聞かれた時に、関東軍参謀長の権限で許可しています。
これで少なくとも二万人は助かりました。
これがA級戦犯の弁護に使われていない、ということが悔やまれます。
他にも有名な杉原千畝氏もいるのです。
彼の行為も日本が反ユダヤ政策をとらなかったから可能でした。
彼はユダヤ人の間でも有名でしたから、戦後に彼を外交に使わなかった外務省の愚を思わずにはおられません。
彼は戦後すぐに人員整理されてしまったのです。
戦後の日本がこうした「ユダヤ・カード」を使わなかったのは残念至極です。
東京裁判はユダヤ人殺しを裁いたニュルンベルク裁判に準じて行われたのですが、板垣も東條も松岡もユダヤ人を助けていたのです。
このカードをうまく使えば東京裁判も別のものになっていたでしょうに。
幸いにして日本はユダヤ人をいじめたことはありませんから、今後は世界中にいるユダヤ人に感謝してもらい、日本は公正でよい国だということを言って廻ってもらえばいいのです。

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