地上波テレビの安倍政権批判と不毛な国会審議――日本に必要な自主独立・自主防衛と「闘う意思」
月刊誌『Hanada』の堤堯・久保紘之対談を通じ、地上波民放の安倍政権批判、不毛な国会審議、首相の国会拘束、自民党に代わる野党の政権担当能力、自主独立・自主防衛、そして「withコロナ」に象徴される日本の受け身の姿勢を検証する。
2020年9月4日
以下は、月刊誌『Hanada』2020年当時の号に掲載された、堤堯と久保紘之による連載対談特集からの引用である。
対談では、地上波民放の安倍政権報道、野党による国会審議、首相の国会出席時間、二大政党制、自主独立・自主防衛、さらに「withコロナ」という言葉に象徴される日本の姿勢について、両氏が率直な議論を交わしている。
私は朝日新聞を購読していた6年前の8月まで、御両名の名前を全く知らなかった。
世界の人たちも、酷い話だと思うだろう。
以下、前文省略。
本文
久保
家のケーブルテレビのアンテナが壊れちゃったから、いまは地上波の民放を流しているんだけど、ひどいものですよ。
安倍に批判的なコメディアンまがいのコメンテーターばかりで、何かといえば安倍をあげつらっている。
話のオチを全て安倍批判にすれば、コメントは楽ですからね。
落語で「それにつけても金の欲しさよ」を下の句にすれば、上の句は何を持ってきても体裁だけは川柳になる、なんて小話があるでしょう。
アレと同じです。
あんな放送ばかりだったら、そりゃあ支持率も落ちますよ。
堤
NHKの世論調査では、「臨時国会を速やかに開くべきだと思うか」に、「速やかに開くべき」が72%だ。
だけど国会を開いたところで、ロクでもない質問ばかり。
武漢ウイルスで国会の外は大変な騒ぎになっていた時に、やれモリ・カケ・桜を見る会がどうのと、擦り切れたレコードよろしく同じ質問の繰り返しだ。
あげく、「ついでにコロナについても訊きますが」(立憲民主党・福山哲郎)などと、アホらしくて聞いていられなかった。
編集部
しかも、何かといえば審議拒否。
久保
8月5日付の産経新聞で、主要国の首相、大統領の国会出席日数をまとめた国立国会図書館の調査報告書を、わかりやすく表にしていた。
それによると、日本の首相が主要国の首相、大統領と比べ、いかに国会審議で時間を浪費し、体力を消耗しているかが一目瞭然。
特に、首相や閣僚が出席してテレビ中継される予算委員会は、最終的にはアメリカ0日、英国1日、フランス2日に対して、日本は65日(ドイツは非公開)。
しかも、安倍叩きのパフォーマンスで国民受けを狙う野党のアピールの場で、肝心の法案審議などは放ったらかし。
不毛の場と化しています。
いまや国家間の外交交渉は首脳外交によって決着する場合が多く、首相はそれだけ多忙になる。
つまり、長時間にわたって国会審議に首相が拘束されれば、日本の国益を大きく損ねることにもなりかねないのです。
中略
「withコロナ」の胡散臭さ
堤
前から言っているけれど、自民党という、民主主義と自由市場経済の二つを掲げる風呂敷のなかで、A派とB派が政権交代をやっているのが一番いい。
それをやっていた55年体制は、結構うまくいっていた。
久保
でも、その一党支配体制が行き詰まってうまくいかなかったから、民主党への政権交代が起き、念願の二大政党制を実現するために、選挙制度を現行の小選挙区比例代表並立制に変えた。
しかし、依然として自民以外は小党分立のまま。
枝野や玉木らの無様な合併劇を見れば、野党が自民党に代わる政権担当能力のある二大政党として再編され、再び政権交代が起きるとは到底思えない。
ならば、これまでずっとアメリカに〝おんぶにだっこ〟をしていたところから、日米同盟を深化させ、西側の価値観を共有しながらも、トランプや習近平の好き勝手にはさせない、自主独立・自主防衛の日本の実現に向けて切磋琢磨する保守二大政党の道を選択すべきじゃないのか、と考えるわけです。
これは安倍政権だけの問題ではなく、日本という国家の命運にかかわる問題です。
中略
とにかく日本は、受け身であることが多すぎる。
「withコロナ」なんて言葉だってそうでしょう。
いろいろやっていって、最終的にwithコロナになるならわかりますが、あくまでコロナを叩き潰すつもりで対応するべきで、最初からwithだなんて寄り添うつもりでいて、どうするんだ。
朝日なんか、「対コロナ『戦争』の例えは適切か」なんてタイトルの社説(5月6日付)を書いていたけど、withコロナも同じ匂いがする。
つまり、いかにも戦後憲法のエセ平和主義的な発想に毒されている。
カール・シュミットの「友敵理論」は、対中国でも対コロナでも正しいんですよ。
要するに、闘う意思がないんですね。
堤
武漢ウイルスも中国共産党政権も、言うなら日本の敵なんだよ。
withコロナも、withチャイナも、駄目なものは駄目。