一流は一流を知る。天才は天才を知る。――日本は真の知性を見いだす仕組みを取り戻さなければならない

2024年11月30日。

一流は一流を知る。
天才は天才を知る。
私の親友は、何度も私からこの言葉を聞かされてきた。
私が本欄に登場する契機となったのは、梅田北ヤードをめぐる混迷だった。
この時、関西経済連合会会長に就任した故・下妻博は、天才ではなかったかもしれないが、札幌が生んだ真の秀才だった。
仙台が生んだ天才である私は、彼が先輩であったからこそ、その大きな誤りを糺した。
その経緯については、私が本欄に登場した時にも書いた。
最近、優秀な若い大学生と十全な会話を交わす機会があった。
尋ねてみると、私の予想した通りだった。
彼は、自分の知的能力を客観的かつ総合的に把握できるような知能検査を、学校教育の中で一度も受けていなかった。
現在も全国学力・学習状況調査は実施されている。
しかし、それだけで人間の知性、独創性、洞察力、創造力まで見極められるはずがない。
偽善とポリティカル・コレクトネスが横行する世界の中で、「差別だ」などという言辞が弄され、人間の資質や能力を正確に測定しようとする試みまで忌避されてきたからである。
その結果、多くの人間が、自分が本当の天才なのか、単なる受験優等生なのか、その区別さえつかなくなってしまった。
それに便乗して、東大卒であることだけを取り柄とし、しかもそれを鼻にかけて、国を誤らせる言辞を弄する愚鈍や凡才が、北岡伸一や和田春樹などをはじめとして、引きも切らない。
最近では、京大卒であることだけが取り柄だったのではないかと思わせる、学者として失格と言わざるを得ない島田洋一のような人物まで現れた。
その周辺にいる者たちも、自分の実力と立場を都合よく忘れ、自らを実態以上の大人物であるかのように語っている。
その発言を聞き、私に教えてくれた親友は、紛れもない天才である。
幼少期からの彼の読書家ぶりは、私ですら舌を巻くほどのものであり、まさに弩級の天才なのである。
高山正之は、日本に少子化をもたらした政策と思想の淵源にGHQが存在したこと、その先兵の一人が優生保護法案の成立に関わった社会党の加藤シヅエだったこと、さらに朝日新聞をはじめとするメディアが、その潮流を後押ししたことを教えてくれた。
この構図は、坂村健によるトロン革命が阻まれていった経緯とそっくりである。
ビル・ゲイツが最終的には米国政府まで動かし、トロンの進展を阻んだとされる経緯である。
それが、日本が世界に誇っていた電機メーカー九社の大苦境につながったことは、私が何度も書いてきた通りである。
朝日新聞を精読して育った人間の中には、天才であるか凡才であるかを問わず、結婚という選択そのものを否定的に捉える女性も出現した。
つまり朝日新聞は、戦後一貫して、日本の少子化を促す思想的風潮をつくってきた元凶の一つなのである。
その風潮を先導した有力人物の一人が、私の見るところ、単なる受験優等生にすぎない上野千鶴子だったことは論を俟たない。
私が進むべき道を断たれた時の経緯については、すでに書いた通りである。
それは高校三年生が始まった、まさにその時だった。
それ以降、私が毎日NHK-FMでクラシック音楽を聴いて暮らしていたことも、すでに書いた。
私の中にある天才は、音楽界の天才たちが奏でる音楽に、天才だけが生み出すことのできる響きに安らぎを見いだしながら、日々を過ごしていたのである。
私は、村田夏帆という紛れもない超弩級の天才を契機として、類まれな資質を持った、つまり天才の一人であるピアニスト、黒木雪音さんを知った。
私は、彼女の演奏会にも可能な限り馳せ参じている。
2024年11月29日の夜、私は黒木雪音さんの演奏会のプログラムに合わせて、同日に撮影した、天才としての私の写真を世界に届けた。
そのせいだろう。
翌11月30日の朝、私は実に貴重な夢を見た。
紛れもない天才が、私に縁のある一族に生まれ、まだ幼少期であるにもかかわらず、私と十全な会話を交わしている夢だった。
知能検査を含め、人間の資質を総合的に見いだす制度は必要である。
全国学力・学習状況調査も、単なる教科の到達度を測るだけではなく、論理的思考力、洞察力、創造力を見いだせるものへと再設計しなければならない。
日本の各界各層が、真の一流、真の知性、真の天才によって進展していくために、それは絶対に必要なのである。
欧米諸国が蛇蝎のごとく忌み嫌うデフレが、今なお日本では続いている。
そのデフレの中で、日本が世界に誇る素晴らしいアパレル産業は、大変な苦境に陥っている。
かつて、外出には使用できない類の、すぐに毛羽立つ製品を販売していた会社が、日本の伝統的な技術力を体現する東レの技術の結晶「ヒートテック」によって、世界的な企業になった。
事は、ただそれだけなのである。
にもかかわらず、何を勘違いしたのか、そのユニクロ創業者は、日本は移民を推し進めるべきだ、そうしなければ日本は二流国になる、などと発言した。
彼が行った数少ない評価すべき行為の一つは、京都大学の山中教授らの研究グループに100億円を寄付したことだろう。
しかし、一つの分野で成功したことが、国家の将来を左右するあらゆる問題について正しい判断ができることを意味するわけではない。
このような頓珍漢な言説によって国を誤らせないためにも、人間の能力を正確かつ多面的に測定する知能検査と、全国規模の学力調査を再構築しなければならない。
なぜなら、敵を知り、己を知ることこそが、戦いに勝つための肝要だからである。
自分が何者であり、何ができ、何ができないのか。
そのことを知らなければ、いかなる個人も、企業も、国家も正しい判断を下すことはできない。
単なる受験優等生や、十分な見識を備えていない者たちが、自分の分際も知らず、大きな顔をして大声を上げる社会には、衰亡、そして滅亡以外の道はない。
直近で言えば、二人の党関係者が主導した日本保守党が、結果として日本を今わの際まで追い込み、石破茂首相の誕生を招く一因となったことにも、それは表れている。
さらに、悪夢の立憲民主党政権が再び誕生する可能性まで生み出した衆議院選挙の結果にも、その弊害は表れている。
「高市早苗が首相になったら日米関係が壊れる」などという信じ難い言説を発していた東大教授がいたことを、月刊誌『WiLL』の優秀な編集長である山根真が、YouTube番組を通じて日本国民に教えてくれた。
北岡伸一のような、奈良・東大寺学園を卒業した単なる受験優等生が、日本の政治に口を出すことによって生じる弊害は、国家存亡の危機に直結している。
彼は、おそらくエマニュエル大使周辺から吹き込まれた言説を、その本質を見抜くことなく受け入れていたのではないか。
私には、そう思えてならない。
つまり、それほどまでに国家を見通す知性と洞察力を欠いた凡才なのである。
ましてや、十分な識見も能力も持たない者や、誰かの意向を受けて動いていると疑われるような者たちが、身の程もわきまえず政治を語り、国家の進路を左右しようとすることなど、言語道断なのである。
一流は一流を知る。
天才は天才を知る。
日本が再び世界を先導する国になるためには、肩書や学歴ではなく、人間の本当の能力を見抜かなければならない。
真の一流、真の知性、真の天才を見いだし、その力を日本のために生かす仕組みを取り戻さなければならないのである。

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