朝鮮半島は歴史の「主体」だったのか――宮脇淳子が論じる地政学、外的要因、自立的発展論と戦後日韓関係
東洋史学者・宮脇淳子氏の著作から、朝鮮半島を歴史の「場(Theater)」と「主体(Actor)」という視点で捉え、戦後に広がった「自立的発展論」、地政学的条件と周辺大国の影響、さらに日本の政治家やマスメディアの対応が日韓関係に与えた影響について論じた部分を紹介する。
2020年8月26日発信。
以下は、世界有数の東洋史学者の一人として筆者が高く評価する宮脇淳子氏の著作から引用したものである。
本稿では、朝鮮半島の歴史を、それ自体が歴史を動かす「主体」であったのか、それとも周辺大国の興亡が展開する「場」であったのかという視点から考察している。
さらに、戦後にマルクス主義の影響下で形成されたとする「自立的発展論」、朝鮮半島の地政学、日本の政治家の対応、朝日新聞をはじめとする日本のマスメディアの姿勢へと論を進めている。
以下、2020年8月26日の原文を一字一句変更せず、そのまま掲載する。
世界有数の東洋史学者の一人である宮脇淳子さんの著作である。
彼女の存在を教えてくれたのは、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之である。
彼女のご主人であった故・岡田英弘氏は世界最高峰の歴史学者であると、朝日新聞が決して、その存在を知らせなかった碩学の古田博司大教授は何度も言及している。
私は宮脇淳子さんは世界有数に幸福な人生を歩んでいる人だとも思う。
その慧眼については言うまでもない。
米国の歴史学会を支配している韓国のエージェント以外の何者でもないアレクシス・ダデンや、終戦直後の日本で日本女性を好きにもて遊びながら、反日学者の一人として名を売っているジョン・ダワー達は、彼女の爪の垢を煎じて飲まなければならない。
明確、明晰な文章、その結果として極めて読みやすい事も、彼女が超一級の学者である事を証明している。
この本は、日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
日本国民は、今すぐに最寄りの書店なりアマゾン等で購読しなければならない。
これだけの、本物の学者の学問的業績が満載された本が、たったの900円なのだから、猶更である。
朝鮮半島が独自の歴史を成立させた時代は一度もなかった
朝鮮半島だけで歴史が成り立った時代は一度もなく、つねにその領域も支配層も入れ替わってきています。
倉山満氏が『嘘だらけの日韓近現代史』(扶桑社新書)で書いているように、朝鮮半島は「場」(Theater)ではあっても「主体」(Actor)ではなかったのです。
自分たちが主体となって歴史を動かして、社会を変えてきたわけではありません。
ところが、マルクス主義に影響された戦後の朝鮮・韓国人や日本の左翼は、朝鮮は自立的に発展してきたと言う。
現在の朝鮮半島は独自の発展過程を経てきたと解釈するのですが、歴史を検証していけばそのような事実はまったくなく、完全にファンタジーの理論にすぎません。
朝鮮半島は地政学的な条件によって、隣接する大国との関係のなかでの興亡という、外的要因によって国がっくられてきた歴史しかないのです。
戦後の日本が、こうした朝鮮半島の歴史の成り立ちと矛盾を理解していなかったことも事態を複雑化させています。
彼らから無理難題を押しつけられた政治家は、きちんと反論することもせずに妥協して事態を鎮静化させることしかしてこなかった。また、朝日新聞を筆頭に、日本のマスコミは、反政府、反権威を自分たちの立場として反日をあおってきた。
今日の日韓関係の悪化は自らまいた種でもあるのです。
この稿続く。
