厚労省の初動を遅らせた中国とWHOの虚偽情報――櫻井よしこ氏が示す習近平体制の行き詰まり

2020年3月7日、週刊新潮に掲載された櫻井よしこ氏のコラムを紹介する。安倍晋三首相は、新型コロナウィルスの蔓延を防ぐため、イベント自粛要請、スポーツ・文化行事の中止・延期・縮小要請、全国の小中高校等への臨時休校要請を矢継ぎ早に打ち出した。日本政府、とりわけ厚労省の初動が遅れた原因のひとつは、中国と、中国の影響下にあるWHOの情報を信じたことにある。櫻井氏は、中国における武漢ウィルス拡散の実態は発表よりはるかに悪いと指摘している。

2020-03-07
日本政府、とりわけ厚労省の初動の遅れは、中国や中国の影響下にある世界保健機関、WHO、の情報を信じたことが原因のひとつである。
以下は、木曜日に発売された週刊新潮の掉尾を、高山正之と並んで飾っている櫻井よしこさんのコラムからである。
この論文も、彼女が最澄が定義した「国宝」であることを実証している。
ウィルス・経済・外交、行き詰まった習近平。
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス封じで、安倍晋三首相が矢継ぎ早に対策を打ち出した。
2月25日には基本方針を決定し、
各種イベントの一律自粛は求めないが、
各団体は開催の必要性を再検討してほしいと要請した。
26日、日本が武漢ウイルス蔓延を防げるか否か、今後2週間が岐路になるとの専門家の意見を容れて、
首相は、多数の観客が集まるスポーツ・文化事業の主催団体に対し、
同期間の行事の中止、延期、規模縮小などを明確に要請した。
「首相要請」の影響は大きく、
朝日新聞はこれを同日夕刊の1面トップで報道し、
以降、全国にイベント中止の動きが広がった。
27日、首相はすべての小・中・高及び特別支援学校に、
週明けの3月2日から春休みまで臨時休校にするよう要請した。
一連の首相判断があって初めて、
世の中全体が武漢ウイルスと戦う形ができたといえる。
いまは日本全体が小異を捨て、
一致して首相判断に基づき、ウイルス蔓延を防ぐときだ。
無論、批判もある。
「唐突で急拵えだ」
岸田文雄政調会長。
「撤回すべきだ」
立憲民主党副代表・蓮舫氏。
などを筆頭に、地方自治体の首長らからも不満や批判の声があるが、本気か。
ウイルス襲来に十分な体制で臨めるのであれば、それが最善だ。
が、首相も言っている。
「判断に時間をかけているいとまがない中、政治的判断をしなければならない」
と決意したと。
走りながらの対策が必要なのが今であろう。
現場の混乱は十分承知だが、
今はウイルス拡散を抑えることが最重要だ。
与党も野党もなく、
武漢ウィルスを国難ととらえ、
全員が努力する時期だ。
私は首相の決断を高く評価する。
日本政府、とりわけ厚労省の初動の遅れは、
中国や中国の影響下にある世界保健機関、WHO、の情報を信じたことが原因のひとつである。
中国における武漢ウィルス拡散の実態は、発表されているよりはるかに悪い。
私はその点を先週当欄で報告したが、
中国側から興味深い反応があった。
この項続く。

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