渡邉暁雄と日本フィルハーモニー――シベリウス交響曲第2番、梅雨空晴れの植物園41分

2026年6月10日から12日までの三日間。
梅雨空晴れの、奇跡のような三日間に撮影した植物園写真集です。
6月10日の長居植物園。
6月11日の京都府立植物園。
6月12日の長居植物園。
そして最後のフィナーレには、5月20日の京都府立植物園、薔薇園満開晴れの日の写真を置きました。
さらに、長居植物園の紫陽花に現れたイモリの一枚、尾道のロープウェイ頂上から撮影した瀬戸内海と尾道水道の光景も加えました。
植物園の花と緑、水辺の気配、梅雨の晴れ間の光。
そこへ、尾道から見た瀬戸内海の広がりが加わり、作品全体は、日本の自然と風土へ大きく開かれていきます。
音楽は、渡邉暁雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団によるシベリウス交響曲第2番。
渡邉暁雄は、本当の名指揮者です。
この演奏には、虚飾も誇張もありません。
しかし、音楽の芯を正確に掴み、作品全体を大きく呼吸させる力があります。
シベリウス第2番は、沈黙、大地、空、光、そして最後に大きく開けていく生命の音楽です。
その音楽は、梅雨の晴れ間に現れた植物園の光景と、驚くほど自然に響き合いました。
長居植物園の紫陽花。
京都府立植物園の静かな品格。
ピンクの紫陽花に現れた小さな生命。
尾道の高台から見た瀬戸内海と尾道水道。
そして、最後に置いた5月20日の京都府立植物園、満開晴れの薔薇園。
この41分の作品は、単なる写真の連続ではありません。
日本の植物園が持つ光と生命。
日本の風景が持つ深い呼吸。
そして、渡邉暁雄と日本フィルハーモニーが奏でる音楽精神。
それらが、シベリウス交響曲第2番の大きな流れの中で、一つの世界として響き合った作品です。
写真が音楽を説明しているのではありません。
音楽が写真に従属しているのでもありません。
写真と音楽が、それぞれ独立した芸術として向かい合い、やがて一つの大きな時間を作り上げていく。
私は、この作品を作りながら、あらためて思いました。
日本には、まだ語り尽くされていない美がある。
日本には、まだ正当に評価されていない音楽家がいる。
そして、日本の植物園と風景には、世界に誇るべき光と生命がある。
2026年初夏。
梅雨空晴れの三日間。
長居植物園、京都府立植物園、尾道、そして満開晴れの薔薇園。
そのすべてを、渡邉暁雄と日本フィルハーモニーによるシベリウス交響曲第2番と共に、一つの41分の作品にしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください