安倍晋三、TBS「NEWS23」と2014年衆院選――アベノミクスの街頭インタビューとテレビ報道をめぐって
2014年11月18日のTBS「NEWS23」に生出演した安倍晋三首相が、アベノミクスをめぐる街頭インタビューの構成に異議を唱えた場面を、当時生放送で見ていた筆者が振り返る。
2014年衆院選、テレビ報道、朝日新聞、民主主義とメディアのあり方を論じた2014年12月10日の記録。
2026-07-27
安倍晋三、TBS「NEWS23」と2014年衆院選――アベノミクスの街頭インタビューとテレビ報道をめぐって
2014年12月10日発信。
2014年11月18日、衆議院解散の意向を表明した安倍晋三首相がTBS「NEWS23」に生出演した際、アベノミクスについて放送された街頭インタビューの構成に異議を唱えた。
私はその番組を生放送で見ていた。
しかし、その時、私自身が即座には気づかなかったことを、安倍首相はその場で見抜いた。
テレビ報道と民主主義、そして情報を受け取る側の姿勢について、2014年12月10日に記した章を再掲載する。
2014-12-10
今朝の朝日新聞は、今回の選挙について、テレビ、とりわけ朝の情報番組やワイドショーで選挙を扱う放送が極端に少ないと書いていた。
私は、このこと自体は非常に良いことだと思っている。
なぜなら、政治とは本来、極めて重大で重要な問題だからである。
私に言わせれば、そのような問題を、極めて低い知的水準を想定したテレビ番組で扱うこと自体が馬鹿げている。
しかし、今日の記事を読んでいても、おそらく日本中でほとんど誰も気づいていないことに、私は気づいた。
それは、11月18日、衆議院解散の意向を表明した日に、安倍晋三首相がTBSの「NEWS23」に生出演した際の対応についてである。
読者諸兄はご存じの通り、私はその夜、偶然この番組を生放送で見ており、そこで起きたことに深く感動した。
私が特に感心したのは、次の点である。
私を含め、多くの視聴者は、テレビの映像を見ながら、その取材対象がどのように選ばれ、編集されているのかを即座には疑わずに見ていた。
しかし、安倍首相は瞬時にそれに気づいた。
彼が並外れた観察眼と思想を持つ人物であると言わざるを得ない。
私にとって、それは、私がAmazonで出版した安倍晋三についての著書で論じたことの正しさを改めて示すものでもあった。
番組では、アベノミクスの成果について街頭で尋ねた複数のインタビューが放送された。
放送された声のうち、アベノミクスの効果を肯定した人は一人だけだった。
私自身もその場面をリアルタイムで見ていたのだが、この偏りには直ちには気づかなかった。
ところが、安倍首相は瞬時にそれを見抜いた。
その鋭さには驚かされた。
安倍首相は、番組による街の声の取り上げ方に異議を唱えた。
そして、放送された声が本当に全体の世論を反映しているのかと疑問を呈したのである。
このことを瞬時に見抜いた安倍首相の鋭さには、読者諸兄も驚かれるだろうと思う。
あの日、私と同じように番組を見ていた人たちも、後になって、その場面が持っていた意味に驚いたはずである。
なぜなら、放送された声の中で、アベノミクスを肯定したものが一つだけだったことに、私たちの多くは放送中には気づいていなかったからだ。
私はこの時、安倍首相の民主主義に対する感覚は本物であると、さらに確信した。
そしてこの出来事は、朝日新聞を筆頭とする日本のマスメディアが抱えている問題を明白に示していると、私は考える。
むしろ、こうしたマスメディアを長年にわたって疑うことなく読み、見続けてきた私たち自身の愚かさを思うと、戦慄せざるを得ない。